鴨南蛮の「南蛮」って何?(Q&A)

鴨南蛮の「南蛮」って何?

名前の由来を知ると、そばの世界がもっと楽しくなる!

「鴨南蛮」の“南蛮”とは?

「鴨南蛮そば」の「南蛮(なんばん)」は、実はネギのことを指す言葉だったことをご存じですか?

江戸時代、ネギは一部で「南蛮」と呼ばれており、この呼び名がそば店の伝統用語として現代まで残っているのです。

特に、鴨肉と一緒にネギを添えたそばを「鴨南蛮」と呼ぶようになった背景には、そんな歴史があります。


誕生の由来

「鴨南蛮」という料理は、文化年間(1804〜1818年)、**江戸・馬喰町の橋詰にあったそば店『笹屋』**が最初に出したとされています。

香ばしく焼いたネギと鴨肉の旨みが、そばのだしに溶け込むこの料理は、江戸庶民に愛され続け、今や全国で親しまれています。


なぜネギが「南蛮」と呼ばれたのか?

その理由には諸説あります。

● 異国風=南蛮由来説

江戸時代、「南蛮」とはポルトガルやスペインなど西洋風の文化・品物を指す言葉でした。
長くて辛みのあるネギの風味が、**“異国っぽい刺激”**と感じられたことから「南蛮」と呼ばれたとも言われています。

● 地名由来説(難波)

大阪ではネギのことを「なんばん」ではなく「なんば」と呼ぶ地域があります。これは、大阪・難波(なんば)がネギの名産地であったことに由来するともされています。

また、「なんばん」が「なんば」に訛ったという言い伝えも。


現代にも残る「南蛮」の言葉たち

「鴨南蛮」以外にも、ネギを使った料理には今でも「南蛮」という言葉が使われています。たとえば:

 ・南蛮そば(ネギ入りの温かいそば)

 ・南蛮うどん(同様にネギ入りの温うどん)

 ・南蛮漬け(こちらは唐辛子や酢を使った漬け料理で、また違った意味の「南蛮」)

まとめ

「鴨南蛮」の「南蛮」とは、江戸時代にネギを意味していた言葉
名前の由来を知ることで、いつもの一杯が少し違って見えてくるかもしれません。

料理の名前には、歴史や文化が詰まっています。次に鴨南蛮そばを食べるときは、そんな背景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

鴨鍋をもっと美味しく楽しむなら

当店では、新鮮で栄養価の高い鴨肉をご提供しています。
ヘルシーで美味しい鴨料理を、ぜひご賞味ください。

気になる方は、ぜひ鴨メニューをチェックしてみてください。

👉[鴨料理メニューを見る]